古代中国・唐時代の「両税法」の説明

世界史Bの各教科書(2015年版)で、古代中国:唐、での「両税法」の説明がどのように扱われているかを知る機会があった。

・東京書籍「新選世界史B」p64:唐は、財政を再建するためのため租庸調制をやめて、年に2回、おもに土地や財産に応じて税を課す両税法をはじめた

・山川出版「新世界史B」p99:唐は財政難を解決するため、780年、租調庸制にかわって両税法を採用し、現実に所有している土地に応じて夏・秋2回の税を課すことにした

・山川出版「高校世界史B」p61:唐は財政再建のため780年に両税法を採用し、実際に所有している土地に応じて夏・秋2回の税を課した

帝国書院「新詳世界史B」p64:宰相楊炎により導入され、夏・秋の2回徴税するので両税という。夏は小麦、秋は稲の収穫をおもな課税対象

・東京書籍「世界史B」p93:各戸ごとにその土地や資産の多少に応じて、夏(麦)と秋(アワ・米)の二つの収穫期に徴税する税法

実教出版「世界史B」p97:作付作物の収穫期にあわせて、夏か秋かに徴収するので両税とよばれた。同一の土地から二度徴収するのではない。また銭納を原則とした

下段になる方がより正確な説明になっていると思う。

学校で習った時は、「租庸調」だったが、最近は「租調庸」とも呼ばれるらしい。