ワープロ

学生時代(昭和48〜49年ころかな?)は、寄宿舎で2人相部屋だった。
そのころは、コンピュータ=電子計算機というとメインフレームしかなく、学校のNEACナントカが空調完備室に鎮座していて、学生は、TSS端末を操作して、紙テープとかパンチカードとかを作成し、FORTRAN実習していた。
入出力は、ANKアスキー、ニューメリック、カナ)のみで、漢字は無かった。
もちろん、ワープロは、その概念すらなく、公文書は学生課の隅で係の女性が和文タイプを操作していた時代。
工学系なので、各種実験レポートを作成しなければならなかったが、当時全部手書きで、(小生は生来悪筆なもので、)『字が下手だ。』と下西さんによく怒られていた。
 
そこで、ある日考えた。
漢字を全部体系化し、それをコード化して表せないか?
コード化したら、電子計算機で扱えるだろう。
そうしたら、漢字を「kanji」と端末から入力して、「漢字」と変換し、更にそれを和文タイプに送って、実験レポートが完成する。!
 
この考えを、同室の松島君に話してみた。彼は、
「そんなの、できるわけねーだろ。」
でおしまい。
そうかなー。と小生も思い、そのことは、そこで終わった。

昭和53年、東芝からワープロ第一号が出た。
松島君、できたじゃないか。