映画「地下水道」

小さい頃、岡山のおばちゃんちに遊びに行ったら
タマに映画を見せてくれた。
その中に、なぜか記憶が残っているのがあった。
 
暗い画面を苦心して移動した人たちが、ようやく見た出口には、
鉄格子があって、外の平和そうな風景が見えるのだが行き着けない。
マンホールから外に出ようとした人たちは、爆弾を注意して一つ一つ外し、地表に上がるのだが、そこには敵がいた。
というもの。
なんの映画か・・・三十路になるまで分からなかった。
ある日、なにげなく新聞テレビ欄を見ていたら、
アンジェイ・ワイダ監督「地下水道」、とあった。
ピンときて、見てみた。
前半は、記憶から消失していたが、終末頃の場面(上記)が合致した。
嬉しかった。おばちゃんを思い出して、涙が出てきた。
岡山市奉還町のおばちゃんち。
亡くなられてから、もう、干支がひとまわりした。