(1974年)8月11日(日)曇時々雨、17日目

8月の夏の真っ盛りに、セータを着て列車に乗るとスチームが入っているって信じられないだろうな、日本にいると。
ラッセルの北駅でオランダ行きを待っていると、日本女性が話し掛けてきたが、彼女2等車、自分は1等車、ですぐ別々に。
こちらの列車は、止まるときに乱暴に止まるときがある。
昨日(10日)、ザルツブルグの城の上のカフェーで3人の男女(男二人、女一人)が、突然歌いだした。それがまた上手。終わると期せずして拍手が起こった。
ドイツからベルギー、ベルギーからオランダ、に入るときはパスポートを見せろと回って来もしなかった。オランダ・ドルトレヒトを出ると列車の中にお金のChange屋が回ってきた。入れ替わりに車内検札、パスポートまで見せろと言われた。
12:05、アムステルダム着。
なるほど、ヒッピーまがいがうろうろしている。
40シリングと10ドル換えた。29ギルダー60セント来た。
すぐに、情報交換で教えてもらったホテルを捜した。STUDENT HOTELと書いてあり、すぐ見つかった。16号の259ベッドだ。8.5+3ギルダー。二段の下段だ、ついてる!
13時から15時まで眠いので寝た。15時から30分ばかり街を彷徨してきた。飾り窓の準備をしていた。
腹が減ったのでレストランに入ろうかと思ったが、ふんぎりがつかず、やめた。ポルノショップの隣にあるんだもの。
一旦ホテルに帰り(出るとき、腕にスタンプを押してもらい、帰ってきたときそれを示す)パンチーズを食べた。
ロッカーはあるが、錠が必要だ。錠を買おうにも今日は日曜日、錠前屋は休みだ。
再度出発する前に、シャワールームのあるのを確認。
17時に出て、今度は駅前から回ると、やっぱりこの辺はナニ地帯だ。ここまで来たらと思い、ポルノ映画館に入る(5.5ギルダー)
帰りがけに、飾り窓外の客引きに声をかけられるが、誘惑に負けないヨイコ。
帰ってシャワー。コインをいれるやつ。75セント。誰かが忘れたトルコのシャンプーを使わせて頂いていたら、湯が止まって慌てたが、水は出ていたので助かった。
残金、11.90.