緑(日本)茶

最近、茎茶(雁ヶ音)の茶葉を職場に持参し、これまた持参した茶漉で、フレッシュグリーンティを楽しんでいる。
淹れたての日本茶には、ビタミンCが含まれているそうなので、健康に良いような気がする。
紅茶は英語でブラックティなのだが、日本語では紅い茶。実際は赤色の茶。
緑茶は英語でグリーンティなのだが、日本語では緑の茶。実際は黄色の茶。
英語表記は、茶葉の状態を表していてぶれがないが、日本語の方が統一性を欠いている。
 
以前読んだ、「新橋駅発掘 考古学からみた近代」
福田敏一著、雄山閣発行
ISBNコード:978-4-639-01857-5 (4-639-01857-6)
に興味あることがあったことを思い出した。
駅弁につきものの「茶」のエピソードである。
茶を入れる容器がなぜ、瀬戸物主流となったか、について。
当時ガラス瓶が大量生産可能となり、価格的に茶容器としても実用可能になった。
が、(日本)茶を入れた様があたかも尿瓶(しびん)とその内容物を連想させたので大衆受けせず、中身が見えない瀬戸物主流になった。
というもの。
現代のペットボトル入りの日本茶は、緑・グリーン系の表層を施して直接黄金色の中身の色が見えないようにしているものがほとんどである。
そもそも尿瓶なるものを知らない世代交代と、PETボトルが安価に実用化されるようになってきたこと、巧妙にカモフラージュできたこと、のおかげで、タイミング良く伊藤園の「おーいお茶」が売れ、その後の日本茶PETボトル一般化に貢献したのだろう。
調べてみると、逆に、尿瓶の材質の方がPETに変化しているようである。