広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス

原書名:If the Universe is Teeming with Aliens…WHERE IS EVERYBODY?〈Webb, Stephen〉
ISBN:9784791761265 (479176126X)
青土社 (2004-07-08出版)
ウェッブ,スティーヴン【著】〈Webb,Stephen〉・松浦 俊輔【訳】
一読後。 なんてこった。この宇宙には我々しか、いないのか!
と思った。
現在の自然科学を為した人間は、その進化の中の最終段階として考える「今」の世界感として、夜空に見える数多の星の中にも、ある(ドレイクの)確率として知的生命体が存在するのではないか・・・と考えてきた。
どうもそれは違うらしい。
まず、人間。我々は自身が進化の頂点として地球に君臨していると、往々、思っている。が(ダーウィン)自然科学は、それを否定する。即ち、今地球上にある動物全てがいわゆる進化の最終段階なのである。
だから、猿は数万年を経ても人間にはならない。
人間は、地球上では頂点にあるその立場を確認したあと、何を考えるか。
宇宙である。
ここまで、進化した我々以上に「進化」している知的生命体がいる、はずである。あわよくばよろしくご指導頂き、更なる発展を進めよう・・・という、考え方に至るのも至極である。
しかし、どうやら、それは、ないようである。
この宇宙は、人間に一切関係なくビッグバンで発生し、ビッグシュリンクで消え去るものらしい。
ましてや、あの世も、無い。
今現実に存在する唯一無二の、この感覚・意識を持てることに感謝できる本。
 
夕方、芝生刈。