ヤモリの指

―生きもののスゴい能力から生まれたテクノロジー
著:ピーター・フォーブズ
訳:吉田 三知世
早川書房 (2007/03/31 出版)
ISBN:9784152088079
人間の肉眼では見ることが不可能な微小域で、生物が進化する過程で手に入れたテクノロジを照会する本。
原書名、「THE GECKO'S FOOT」のかなり直裁的な訳で、少し損をしている。
書中で用いられている用語を流用し、「バイオ・インスピレーションの世界」とか、の方がより売れた(?)と思う。
事実、文教大学図書館に蔵書されたのは、2007年5月31日であり、その後その本がそこにあることは意識していたが、なかなか手にとってみようとは思わなかったのだ。
一読。
ミウラ折やセンテグリティーの紹介等、生物ジャンルを超えた内容でなかなか読ませた。
マイクロテクノロジの商用化について、プラグマティズムにやや振れたような内容から、著者は、米国人かと思ったが、英国人であった。