著：スレンドラ・ヴァーマ
訳：安原 和見
ちくま学芸文庫 2008/11/10
ISBN:9784480091758
インド生まれの科学ジャーナリストが著した本。
数学や科学技術の発見・発明・流行を古年代からページ見開きでトピック的に記している。
イギリスの物理学者で「モーズリーの法則」を発見したが、ガリポリの戦いで若くして戦死したため、ノーベル賞を受賞しそこねたヘンリー・モーズリーも取り上げられている。
p218の「ブラウン運動」
ひょっとして・・・と思ったが、やはり、誤認しているようだ。
花粉の粒そのものに対して、水の分子が作用して云々・・・ということはありえない。
花粉内部の微粒子に対する、水分子のランダムな衝突を観察した結果が「ブラウン運動」なのである。
このことは、過去（2005.5/14、2009.1/6）にも紹介している。
