帝国の最期の日々

編:パトリス・ゲニフェイ/ティエリー・ランツ
訳:鳥取 絹子
原書房(2018/03)
ISBN:9784562054589/9784562054596
本書まえがきに、
「すべての帝国はいずれ滅びる」と書いたのは、フランスの歴史家ジャン=バティスト・デュロセル(1917-1994)だった。それを証明するのが、以下に続く20の帝国である。歴史が進行中の帝国−アメリカ合衆国のことだが、これは帝国といえるのだろうか?−(中略)2300年前のアレクサンドロス大王の征服から、19世紀に創設された植民地帝国まで、どれ一つとして生き残っている帝国はない。本書は、それらの帝国の崩壊をまとめて取り上げた初の歴史書である。p1
とある。

上巻は、2016.03/16に紹介した、紀元前3000年から現在に至るまで1年刻みで歴史地図を見ることができるサイト、
http://geacron.com/home-en/?sid=GeaCron921126
を傍らに開いて読むと理解が深まるだろう。
特に、モンゴル帝国の勃興・展開・分解の様は、目を見張るようだ。
下巻は、フランス・ナポレオンから第二次世界大戦後の「帝国」の様子を描写する視点が興味深い。