生物の中の悪魔

―「情報」で生命の謎を解く-
著:ポール・デイヴィス
訳:水谷淳
SBクリエイティブ(2019/08)
ISBN:9784815601591
科学で「悪魔」と言えば、「マクスウェルの悪魔」であり、本書でも当然紹介される。
量子力学の進展に伴い、より厳密に理論解析が進み、生命との関連性について説明が展開される。
非生命から生命への推移についての現状:分からない・・・訳を詳述。

情報とは「あなたは何を知っているか」、エントロピーとは「あなたは何を知らないか」である。(p51)
ルカ・トゥリンが提唱した「匂いと量子力学との関連」についても紹介されている。(p211)

0℃と100℃の熱源差を持つ熱機関の効率を、約27%と記している。
計算式は、1-(273/100+273)
となるのだろう。

太陽光合成の効率を、90%と記している(p14)が、実際はその半分くらいだろう。