夜間映画上映会

小生が子供の頃は、今のように各人にPC(TV)なんてものは無かったから、たまに映画上映会なるのがあった。
夜になると、小学校の講堂で映画が上映され、近隣の善男善女が会して16ミリフィルムを鑑賞するのである。
暗くなる前、三々五々草履履きの近所の人々がぞろぞろ集まる。
悪がきは、黄昏時の会場でひとしきり追いかけごっこ。これが面白かったなぁ。
夜の帷が下りると、カタカタ映写機が回りだす。
作品は、時代劇等が多かったようだが、なにせ小学生の頃では途中で眠くなりほとんど覚えていない。
中学になってからは、さすがにテレビが普及し無くなったように覚えている。

だが、ひとつだけ妙に心に残ったものがあった。
サイトで検索して、おそらくこれであろうと思われるのが下記。
昭和40年(1965年)製作の株式会社記録映画社「姫路城」

ドキュメンタリータッチで、国宝・世界遺産の姫路城を紹介する映画である。
子供心に、素晴らしい映画だと感嘆した。
後日、新聞にその映画が芸術祭賞を受賞した、という記事をみつけて、宜なるかなと思った記憶がある。
現在、どこかのフィルムアーカイブに納められているようである。
こういう文化作品をまた見たいと思ったときに、ウェブサイトからアクセスでき鑑賞できるようになれば、本当に豊かなネット生活を享受できているといえるだろう。