縄文人は太平洋を渡ったか

カヤック3000マイル航海記
原題:In the Wake of the Jomon
著者/訳者名 ジョン・ターク著 森夏樹訳
出版社名 青土社 (ISBN:4-7917-6256-8)
発行年月 2006年04月
これは、冒険物語としても歴史解説書としても好著。
日本から出発して千島列島をアラスカまで人力で航行しつつ、過去の人々と人間の分析、ロシアの大地と人々とのふれあい、更には今でも残るロシア官僚制度との奮闘等、一気に読める内容。
作者は日本の縄文時代の造詣深く、三内丸山遺跡にも言及。
これは、残念ながら日本人にはなかなかできない、アメリカ人だからこそできた、と思われる。
強いて、日本人で適格者を挙げると、椎名誠さん、くらいか・・・
また、人はなぜ旅行などの現状打破行動に突き動かされるのか、という点にも適切な分析を行っている。