Googleがほしがるスマート脳のつくり方

―ニューエコノミーを生き抜くために知っておきたい入社試験の回答のコツ-
著:ウィリアム・パウンドストーン
訳:桃井 緑美子
青土社 (2012/08/15 出版)
ISBN: 9784791766611
かつて、入社試験時の問題として難しいのは、マイクロソフトのものであると知られていた。
いまや、それは、グーグルに取って代わられている。
特にgoogleは、創造的な思考力、柔軟な発想力を持つ人物を求めている。
言い換えると、理詰めでゴリゴリ解法を求めるのがマイクロソフトで、人間分析を行うことですっきり解決することの能力を問うのがグーグルであると言える。
これは、ボブとイヴの問題(p107)に如実に現れている。
マクロの把握力の有無を見分ける一例として、
2007.9/13に紹介した「シカゴにはピアノ調律者は何人いるか」の命題は、p159に出ている。
「水のなかとシロップのなかでは、どちらが速くおよげますか。」問題では、
かの、ニュートンもまちがっていた。(p185、p349)
さて、
その難関の入社試験を突破したどれほどの人間が「誤採用」の烙印を押されているか。
その難関の入社試験で不採用になったどれほどの人間が「見落とされた」のか。

http://d.hatena.ne.jp/shiumachi/20090122/1232574613
その好待遇から手を上げる人は多く、この方の採用試験は、電話面接3回、現地面接5回でも不調に終わっている。
何回も面接を繰り返しているようだが、人間が人間を評価するのは、刹那の判断であり、必ずしも毎回満点ではない。というところに意を置くべきである。