K/T境界

NHK総合テレビ世界遺産で、カナダ・アルバータ州立恐竜公園を取り上げていた。
http://www.nhk.or.jp/sekaiisan/card/cardr066.html
白亜紀に反映した恐竜の化石が露頭している場所との紹介であった。
恐竜が栄えた時代はユカタン半島に落ちた大隕石の影響で終焉を迎え、哺乳類、やがては人類の現在の繁栄につながるのである。
世界中にその隕石の影響を表す地層が見られるのであるが、当然その地にも、いわゆる「K/T境界」が存在しており、現物のワンカットシーンがあった。
丁度、読んでいるリチャード・ドーキンスの「祖先の物語」にも当該事件への言及があり、上巻P253に、
K/Tは、白亜紀(Cretaceous)と第三紀(Tertiary)の境界を意味する。
CでなくKが使われているのは、地質学者がすでにCを石炭紀(Carboniferous Period)の略号で使っていたからである。
Cretaceousは、ラテン語で白亜(チョーク)を表すcretaに由来する。
cretaのドイツ語表記はkretaなので、Kが使われることになった。
第三紀というのは現在では使われなくなった命名法の一部で、新生代の最初の5つの時代にまたがる総称である。
この境界は現在では白亜紀・暁新世境界と呼ばれている、にもかかわらず、K/T境界の略号は今でも一般的に使われている(後略)
とある。
イメージ的に、「ケィ・ティ境界」は、いかにも恐竜が滅んだような語感がするので、私的にはこれで良いと思う。