個人識別システムの提案

健康診断では、重要な判定サンプルとして、その人の排泄物を分析することが重要な位置を占めている。
この分析は、ほとんどの場合、年1回なのでサンプル時の体調、またはサンプリングテクニックによりばらつくことが考えられる。
どこかで読んだことがあるが、家屋内に必須の例の「個室」内に備えられている器具に健康診断要素を装備することで、常時、利用者の体調管理が可能になる、ということである。
データを蓄積するなり、健康管理センターにネットワークで送出するなりすれば、画期的な健康管理の仕組みができあがるであろう。
 
さて、もうすこし「健康管理」から適用範囲を広げて考えてみよう。
未来社会の一断面を描写した映画、トム・クルーズ主演「マイノリティー・レポート」では、個人識別システムとして「虹彩識別システム」が取り上げられていた。
映画では、彼が水風呂に浸かってセンサー調査を免れるシーンがあった。
多少脚色されているが、虹彩識別システムの裏をかくこともできるし、実際上を考えたら各種不備はあると思う。
逃亡者あぶり出しにこの排泄物識別の概念を導入するというアイデアはどうであろう。
生きている限り、何らかの痕跡はどこかに排出せざるを得ない、というのが宿命であり、キモである。
即ち下水道にセンサを設置して、潜伏者のDNAがヒットするのを根気良く待つのである。
もちろん、移動中の場合は、濃度は薄いが、それはそれで手配者は人目につくことで別のデメリットが生じるので、同じところに留まることがほとんどであろうことが容易に考えられる。
この手法は、その人間は外出を一切しなくても、確率的に追い詰めることが可能になる。
対抗手段は、・・・ソノモノ一切合財焼却手法くらいしかない。
さて、本当に実現する可能性はあるだろうか。