お祝いのお返しの品

○○一家と呼ばれていた会社に勤めていた頃、結婚し子供ができたら、職場の知人からお祝いを頂くのが、当時の定位であった。
小生にも長男が誕生し、同じようにご祝儀を頂いた。
で、「お返し」を何にするか、考えた。
で、行き着いたのは、出資者のおなまえ入りのマグカップ
当時東京駅大丸地下一階に、瀬戸物キャラクタ焼付け店、が丁度あったのだ。
それは、お好みの白色の陶器(各種プレート、大小マグカップ、ビヤジョッキまで)を選び、ABC・あいうなどの文字が、あらかじめ印刷によって作られている「インスタントレタリング」風の転写紙の文字を切り取り、陶器側面に自由に貼り、再度お店に持参し、備え付けの焼結釜で高温焼付けをする、というもの。
ここで、考え、工夫したのは、小生の「豚児のなまえ」でなく、「その方のおなまえ」にしたこと。
これが、ポイント。
例えば、「小山 登」ならば、「のぼる」というように。
だれが、(面白くも無い)「他人のガキ」の名前入りのカップを貰って嬉しいか・・・という人間の心理をついたアイデアであった。
これは、受けた。
ほとんどの皆さんが、朝食時のコーヒーカップとして採用して下さったようで、
「朝、コーヒーを飲むたびに、思い出すよ。」
とおっしゃって下さった。
今でも、(おそらくは)半数以上の方々に、破損しない限り、ご利用頂いている、と思う。