教員採用試験 一般教養 予想問題集

一ツ橋書店の教員採用試験シリーズ2010年度版
教員採用試験 一般教養 予想問題集
ISBN978-4-565-10321-5
たまたま、入手した書中の設問と模範解答であるが、p54に、
ダーウィンの理論を単に生物界にとどめず、全自然に適用しようとしたのは誰か」。
解答:ラマルク
とあった。
 
その解答は間違いである。
 
まず、各々の人物の生年・没年は、
ジャン=バティスト・ラマルク1744年8月1日 - 1829年12月28日
チャールズ・ダーウィン 1809年2月12日 - 1882年4月19日)
のように、ダーウィンの方が後世の人である。
ラマルクは、獲得形質の遺伝(キリンの長首論)を信じていたが、ダーウィン進化論で喝破されている。
さらに、ウィキペディアでは、
ラマルクは、現在では普通、獲得形質の遺伝という不名誉な遺伝の法則に関わって思い出されるだろうが、チャールズ・ダーウィンやそういった人達は、彼のことを進化論の初期の提唱者として知っている。例えば、ダーウィン1861年にこう書いている。
「ラマルクは、この分野での説が多大な関心の的となった最初の人物である。この正に祝福されるべき博物学者は、彼の考えを1801年に初めて出版した。…彼は無機的世界だけでなく、生物の世界でもあらゆる物が変化する可能性があり、そこに奇跡が絡む訳ではない事に対し、初めて注意を喚起したという点で、偉大な貢献をした。」
のように、ダーウィンは逆の評価をしているのである。
であるので、この設問は用を為していない。