21世紀に読む「種の起原」

著:デイヴィッド・N.レズニック
訳:垂水 雄二
みすず書房(2015/10発売)
ISBN:978-4-622-07936-1
ウェブ広告の内容説明
世界を変えた本だけど誰もが読めずにいた…。読んでみたらやっぱり凄い本だった、「種の起原」の本格読解本。ダーウィンはなぜその表現を用いたのか、どこで未来を先取りし、どこで誤っていたか、その後の150年間で進化論はどう変化したのか。今だから読める謎解き「種の起原」。
 
ダーウィン生誕から200年を経過したが、「種の起源」は、その革命的な内容を理論づけるために、難渋な文体で読みづらいとされてきた。
原典を再構成して、21世紀の観点から開設した本。
豊富な実例を引き、著作時点では得られなかった遺伝学、DNA、放射年代測定法、プレートテクトニクス理論が示す原著の正当性を説く。
特にダーウィン死後に確立したメンデル遺伝のメカニズムは、突然変異を介して変異を生じるp562
ので、彼の主張を弱めるよりもむしろ強めたp562
著者は、
なぜ今なお、それが正しいか否かという議論を続ける必要があるのだろう?p565
と問う。
信仰と科学の土俵は違うことを創造論者は認識しなければならない。
本書でも、オオシモフリエダシャクが紹介されている。p136
短期間で進化は起こりうるという方向の内容であった。