人類進化の空白を探る

−人類進化の空白を探る-
著:アラン・ウォーカー,パット・シップマン
訳:河合 信和
朝日新聞出版(2000/03発売)
ISBN:9784022597472
1984年、トゥルカナ湖西岸のナリオコトメで発掘された「ナリオコトメボーイ」の化石を発表した著者が、それを足がかりに人類進化の自説を述べた本。
ナリオコトメボーイは、約153万年前9歳半で死んだ少年に著者らがつけた名前。
本人達の発見のいきさつのみならず、古人類学の歴史の勉強になる。
ピテカントロプス・エレクトゥスをジャワ島で掘り出したデュボアについて詳しい。
著者が如何にして、ルイス・リーキーの後をついで現地発掘に至ったか・・・の話は実に生生しい。
著者らは、ナリオコトメボーイをホモ・エレクトスとしているが、訳者あとがきによると、「ホモ・エルガステル」と呼称が変更されている・・・とのこと。
この種の古人類学本は、最新のものが一番・・・ということか。
 
継続3432日で、ページビュー数85万を記録したようだ。