人類20万年遙かなる旅路

著:アリス・ロバーツ
訳:野中 香方子
文藝春秋(2013/05)
ISBN:9784163762401
英国BBCが製作したテレビドキュメンタリー作品を本にしたもの。
「20万年前アフリカを出たホモサピエンスはいかに世界へ広まったのか」を出アフリカから最終目的地:南アメリカまで、著者はルポルタージュした。
さすが、天下のBBC。その制作費は如何ほどか。
同様の内容では、似たような題名のスティーヴン・オッペンハイマー著「人類の足跡10万年全史」を2007.11/03に記している。
なるほど、こういう切り口があったのか・・・という感じ。
著者はアフリカ単一起源説をとるが、世界中には地域連続説を信奉する学者が大勢存在することを紹介する。
アフリカ単一起源説は、上書でその内容が理路整然を述べられているので、もうとっくに基本的な常識となっていると思っていたが、地域連続説はローカル民族の優位性を誇示することに都合が良いのだろう。
TVの方は、「地球ドラマチック」で2013年に放送されたそうだ。
見逃している。残念だ。