宇宙と地球の自然史

著:大井 万紀人
勁草書房(2012/11発売)
ISBN-10: 4326700742
ウェブの内容説明
必然と偶然の糸で紡いだ織物のような宇宙の歴史137億年―。人間の宇宙観の変遷とともに、その内容を振り返る、文系大学生向けテキスト。
太古からの科学史が、古今の科学者の各種の挿話の関連性をもとに、興味が継続するようにまとめられている。
著者撮影の写真も興味深い。
各種紹介される科学理論も、良くかみ砕かれていて、理解しやすい。
このような科学歴史書籍は、(本人はタイムマシンに乗れるわけではないから)過去の文献を渉猟するしかない。
となると、裏取りをしっかりすることが大切だ。
という観点から、一点「ブラウン運動」。
これは、過去の弊ブログ並びにウィキペディアにも「ブラウン運動にまつわる誤解」として、項目が設けられているほどの項目である。
"花粉"は、分子に相対して巨大すぎるので、「運動」しない。
それから出た微粒子が、分子から不規則衝突を受けて不規則運動をするのである。
版が改まる機会に、訂正されることを望む。