雑誌「平凡パンチ」

平凡パンチ1964
(平凡社新書)
著:赤木 洋一
発売日:2004/9
ISBN:9784582852394

平凡パンチの時代
−1964年〜1988年 希望と苦闘と挫折の物語-
著:塩澤 幸登
発売日:2009.12.07
ISBN:9784309908571

雑誌「平凡パンチ」は、かつて発行されていた男性向け週刊誌である。
1964年というと、かの東京オリンピックが開催されており、戦後の高度経済成長が一段と前進した時期にあたる。
当時、こちらは若者以前の状態で、創刊後かなりたって色気づいてから後のある時期、当該誌と「週刊プレイボーイ」が、”お世話になった”双璧である。
平凡パンチ1964」は、著者が創刊前夜に平凡社に記者として入社したいきさつから、いけいけどんどん時代までを振り返った本である。
さすがに筆力あり、内幕モノを公開できる範囲で興味を繋ぎながら、スムーズに読み進める。

平凡パンチの時代」は、当該誌と社会に関係を各種の角度で切り込み分析する、読みごたえがある記事で占められている。
書籍からネットへのパラダイムシフト前夜の葛藤があったことを知った。

栄枯盛衰は、世の中につきものだが、ある程度の年齢範囲の若者は日々供給されるのが必定であることから、供給が需要と適合しなくなったことから退場につながったのであろう。
男性週刊誌は、高級レストラン・バーでの振る舞い等、先輩がいないシーンでの世の中の作法の先達としての機能があった。