スティーブ・ジョブズ

―青春の光と影-
著:脇 英世
東京電機大学出版局(2014/10)
ISBN:9784501552800
いままでに、スティーブ・ジョブズに関しては、多くの本・伝記・映画が発表されている。
後続者は、それらを基にさらに詳細な資料を渉猟することができる。
本書は、スティーブ・ジョブズの生誕前から、アップル社株式上場までを、生涯それぞれの時代の生活の場にまで足を伸ばして、当時の世相をじっくりひも解きながら、述べた興味深い本。
公認伝記『スティーブ・ジョブズウォルター・アイザックソン版も、スティーブ・ジョブズ独特の現実歪曲空間に取り込まれているところがあるのが面白い。
有名なスピーチ「ステイ・ハングリー・ステイ・フーリッシュ」の源泉にp281で触れているところは、この本ならではの箇所。
主人公は勿論のこと、出てくる多士済々は、さすが移民の国アメリカ。
アップルのような会社は、日本のような均一化された社会では望べくもないことがよく分かった。
p38:カーボンマイクロフォンの章、動作に必要な直流電源に触れて欲しかった。
他、初版のせいか、ミスがいくつか・・・
p151:“アパルト”は、「アバルト」が正しい
p267:“ティーブ”は、「スティーブ」が正しい
p331:“プロタイプ”は、「プロトタイプ」が正しい
p383:“ロケット・スイッチ”は、「ロッカー・スイッチ」が正しい