道程

オリヴァー・サックス自伝-
著:オリヴァー・サックス
訳:大田 直子
早川書房(2015/12)
ISBN:9784152095893
2020.09/13に、署名「タングステンおじさん」で取り上げた作者。
それは、科学に対する取り込みと元素の関わり合いについて著者の少年期の話だった。
本書は、青年期以降について述べている。
著者に関してウキペディアでは触れていないが、本書内で生涯独身だった理由をサラリと述べている。これは、時代が時代ならば排斥されることで、母親にがそのことを知ってショックを受ける(p32)ところがある。
医学生時代、研究者として生きていくことから挫折して米国西海岸に渡った後、ニューヨークで神経医学関連の書籍でベストセラーを生み出していく。
医者-患者の間を無くするようなその容貌は、著者が遭遇した患者体験からできあがり、結果はウィキペディア掲載の写真から読み取れる。
ティーヴン・ジェイ・グールドとも博物学科学史に関して親交があったことが宜なるかなと思われる。