さらば、神よ

─科学こそが道を作る-
著:リチャード・ドーキンス
訳:大田 直子
早川書房
ISBN:9784152099570
刊行日:2020/07/16
“神”の名において数多くの出来事があった。
その多くは、寛容心無く「敵は異教徒」という名目の下に命を奪う戦争としてなされてきた。
本書前半で、著者は特に聖書を取り上げ、その成り立ちから一貫性の欠如を指摘する。
ユヴァル・ノア・ハラリ著のサピエンス全史で“宗教”について、当時の世界を説明するために「どうしてそうなる」のかを説明するための方便・・・というところがあったと覚えている。
その頃と現在では、「科学」が説明できる範囲が違っている。
のにも関わらず、自らの宗教に囚われていきる人間の何と多いことか。
毎週の「ちこちゃん」の名言も、上滑りしてしまう。
家庭という場所で大人が子供に、ある種の刷り込みをする環境下に於いては仕方がない面もあると思うので、公的な教育の必要性を痛感する。