戦争の時代

著:半藤 一利 
平凡社(2023/04)
ISBN:9784582454611/9784582454628
『昭和史 1926-1945』及び『昭和史 1926-1945』(全8巻)を近現代史学習の基本図書として上下巻に再編集した本。

歴史を学ぶためには、現代史から始めるのが理解の一番の近道・・・と言える。
登場人物が本名で出てくるので、誰がどのような判断を為したのかが生き生きと描写される。

昭和史を紐解いていて、個人名がぽつぽつ出てきた時に、ウィキペディアを引いても、単独での解説なので、各関係者間の関連が今一つ理解できなかった。
以前からこのような書物が無いか・・・と思っていた。

最高権力者と雖も、“日本人らしく”空気を読み、
「私が最後までノーと言ったならばたぶん幽閉されるか、殺されるかもしれなかった」という意味のことを語って(下p237)
いたとは・・・

著者は本書中で、その最高責任者のことを、
・簡単に叙述したり、
・敬称を付加したり、
・年号を頭記したり、
していたが、表記を統一した方が良かったのではないか。