革命

―その本質と歴史的展開-
著:ジャック・A・ゴールドストーン
訳:岩坂 将充
白水社(2025/08)
ISBN:9784560092361
革命は、ほとんどの民衆がそれなりに満足し、自分たちの生活をやり繰りすることに集中しているかぎり、かなりの緊迫状況や危機にもかかわらず、体制は何世紀にもわたって安定し続けることができ(発生しないと言え)る。(p24)

筆者の挙げる「革命」が起きる条件
・国家経済や財政の逼迫
・エリート間で疎外感と反発の高まり
・不正義に対する民衆の怒りの基盤
・説得力のある共有された物語を提示するイデオロギー

更に構造的な要因として
・人口動態の変化
・国際関係のパターンの変化
・不均衡または依存的な経済発展
・特定の集団に対する新たな排除や差別のパターン
個人主義体制の進展

これに、
社会の安定を損ねる突発的なできごと
が重ねれば、さまざまな大規模政治変動を引き起こしてきた「革命」が発生する・・・と述べる。

そしてその結末は、民主主義体制から新たな独裁にいたるまで、さまざまである。(p39)

本書は、2022年までの各国で発生した革命に対する論評を加えている。
その後、バングラデシュブータンマダガスカルでのニュースをみるにつけ、SNSの効力の大きさを感じた。