さてまた伊勢崎市まで出かけて、EaseUS Todo Backupを実行。
1.5TBのクローンなので、時間がかかる。
後を託してその場を離れた。
翌日確認すると、7:57:48後に、
「コマンド待機がタイムアウトしました」
とのことで、不首尾。
日本のルィセンコ論争
著:中村禎里
解説:米本昌平
みすず書房(2017年7月)
ISBN:9784622086208
ルイセンコといえば、ソビエト連邦スターリン政権下で、獲得形質の遺伝性を主張し、イデオロギーを科学に持ち込んだ反面教師として歴史に名を留めるべき人物である。
権勢をほしいままにし、数多くの論敵を強制収容所送りにしたことが分かっている。
本書は、その彼の思想が日本にどのような経緯で持ち込まれ、理論化し権威化され思想闘争も揉まれ、消滅していったかを関係者の実名を挙げて解説する。
科学的実証主義の観点から乖離し、マルクス主義との邂逅から、ブルジョア主義との階級闘争へと論点がずれた内容で主張しあう・・・という日本的風土。
実際に、ルイセンコの提唱した低温処理を利用するヤロビ農法が寒冷地の農家に広まったという。
1960年頃まで関係する各種の書籍が発行されている。
当時の農家での受け取り方はどのようであったのか、興味がある。
21世紀の啓蒙
―理性、科学、ヒューマニズム、進歩-
著:スティーブン・ピンカー
訳:橘 明美、坂田 雪子
発行:草思社
ISBN9784794224217/9784794224224
原著名は、enlightenment now
「今や蒙を啓こう」という直訳で、
「さあ(無知の人を)啓発して正しい知識に導びこう」というほどの意味。
上巻p33、下巻p116にも、「啓蒙」の定義を
「人間が自ら招いた未成年状態から抜け出ること」
としている。
頑迷固陋な無知蒙昧の輩に道を示そうとしたところは、カール・セーガンの「悪霊にさいなまれる世界」と目的は同じだが、切り口が違う。
米国の第45代大統領のことを意識して著していることがそこここに伺われる。
歴史を科学の観点から見直し、現状把握とともに、未来に向けてなにをすべきかを説く。
よく言われる「科学は宗教の一種だ」という誤謬を明らかにする。
カール・マルクスについて、
大英博物館の図書室で書き綴った思想のほうは二十世紀の歴史の流れを決め、それ以降にまで影響を与え、何十億人もの人生を捻じ曲げた。下巻p229
と記す。
地球温暖化でよくある誤解、
北極の氷が融解すると、世界的に海面が上昇する。下巻p241
正解は、陸上の氷床が融解すると、世界的に海面が上昇する
と注記する。
社会制度について、
自分の意志で移住する人々が、我先に逃げていくのではなく、「入れてくれ!」と叫びながらやって来るのなら-その社会の現行制度は先に進むための起点として悪いものではないだろう。下巻p258
と、良いところを突く。
ピンカー先生とて万能ではなく、
カリキュラムの見直し会議で全学生が認知バイアスについて学ぶべきだと主張したのだが、受け入れられなかった。下巻p282
が面白い。
宗教の無効性について、
神は何人いるのか、どのような奇跡を起こしたのか、信者に何を求めているのかなど、宗教ごとに信じるものが違っている。下巻p358
何故か?共通性の欠如による虚構性とその詭弁性を指摘する。
燃料給油
いつものセルフ店「コーナンフリート・ルート4越谷SS」。
積算走行:20999km、今回走行311.5km
航続可能距離:137km
給油:17.39L
積算アイドリングストップ節約燃料:69845mL
積算アイドリングストップ時間:51:42:20
燃費:17.9km/L(表示:15.1km/L)
今回単価:127円/L・・・前回から(8)4円安い
2,209円