靴のヒラキ

昭和50年代、ゴルフDで実家の岡山〜神戸間を走行することがままあった。帰省した後、国道2号線を神戸方面に走行し独身寮に戻るのだが、できるだけ無料道路を選んで明石西ICを直進して第二神明道路に進入せず、そこから各種道路を開拓して走るようにしていた。
普段は海側の道路を選択していたが、ある日何気なく、山側の路をとった。溜池が多い山陽路を走る。
岩岡町付近で、ガードマンが出て、なにやら賑わっている地点に遭遇。
http://www.google.co.jp/maps?f=q&hl=ja&q=%E5%85%B5%E5%BA%AB%E7%9C%8C%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%B8%82%E8%A5%BF%E5%8C%BA%E5%B2%A9%E5%B2%A1%E7%94%BA%E9%87%8E%E4%B8%AD%E5%AD%97%E7%A6%8F%E5%90%89%EF%BC%95%EF%BC%95%EF%BC%96&ie=UTF8&om=1
とりあえず案内に従いクルマを留める。
ビル全体が靴売り場。それだけでは足らず、近隣建物まで違うジャンルの靴売り場。
なになに、「靴のヒラキ」とな。
で、値段は・・・安い。
人々が群がって靴をバンバン買っている。
これはびっくり、こんなところにこんな靴屋があるなんて、全然知らなかった。
とりあえずサンダルを一足購入した、と思う。
職場の人に聞いたら、知っている、と言っていた。
その後敢えてそこに行くことは無かったが、東京での生活を始めたある日新聞チラシで「靴のヒラキ」に再会した。
おそらく全国レベルに配布されているであろうそのチラシでは、スニーカーが数百円で売られていて、関西の靴小売から、全国の靴小売業に発展したことを知った。
一介の靴屋さん(失礼!)において、なにもなくては、ここまで発展することはなかっただろう。おそらくある日ある意思決定がなされて今日の姿になったのであろう。
 
ところで、今日は、先般購入したレザースニーカの履き初め。
改めて矯めつ眇めつ眺めてみると、内張りまで全部本革製であることに気づいた。
これくらいコストをかけていると、正札3万円を超えることが納得できる。