なぜE=mc2なのか?

著:ブライアン・コックス、ジェフ・フォーショー
訳:柴田 裕之
紀伊国屋書店(2011/09)
ISBN:9784314010832
版元の内容説明に、
エネルギー、質量、光速―諸概念の根本的な定義から大型ハドロン衝突型加速器(LHC)における最先端のヒッグス粒子研究まで、数式を極力使わずに解説する、格好の入門書。
とはいっても、中身は高度。
「なぜE=mc2なのか?」の核心部の説明では、数式がたっぷり出てくる。
物理学に携わる哲学的な心構えのにも言及する。
オッカムの剃刀」は知っていたが、「イオニアの魔力」のことは初見だった。
地球が太陽の周りを回る説明。
ニュートン
「地球は重力によって太陽の方に引かれ、その力のおかげで、宇宙空間へと飛び去ることなく大きな円を描いて動くのだ」p297
アインシュタイン
「太陽は質量の大きな物質で、周りの時空を歪める。地球は時空を自由に動いているが、時空の歪みのために円を描くのだ」p298
普通人に聞くと、ニュートン説明がほとんどであろう。
本書執筆時点では、ヒッグス粒子は未発見であることが述べられているが、2013年にCERNの実験で確認が発表された。