陰謀の日本中世史

著:呉座 勇一
角川新書(2018/03)
対外貿易が赤字だから、関税を掛ければ、黒字化するだろう・・・
と言う風に、世の中の出来事を単純化して考えることは、楽だ。
しかし、現代社会では、各種の要素が相互に絡んでいるので、そんなに簡単に白黒を付けられるものではない。
過去の歴史は変えることができない。
現存する資料から、丹念に読み解いていくしかない。
本書は、“ベストセラー歴史書”に描かれている内容には、各種の著者の思い込みが反映されているので、鵜呑みにしてはならない・・・ということを丁寧に説く。
NHK大河ドラマ(歴史編)の今後のためにも、著者を監修に加えて頂きたい。