とてつもない失敗の世界史

著:トム・フィリップス
訳:禰宜田 亜希
河出書房新社
ISBN:978-4-309-22777-1
発売日:2019.06.25
アファール猿人:ルーシーは、木から落ちて死んだことが骨片を分析した結果で判明していると本書では述べている。
彼女は(おそらく)個人的には不運な失敗、であったのだろうが、その後の世界人類の起源を探す学者にとっては、大幸運だった。
その“失敗”が「幸運」だったのは、これ一例くらいで、あとは全くなんということをやらかしてくれたんだ・・・という例を、本書は多く紹介する。
ウィキペディアでは、はっきり述べられていない失敗例を、くっきりと描き出している。
日本の失敗例は帰化動物・植物で軽く触れられているだけだが、ひとつここに案件を持ち込みたい。それは、
諫早湾干拓事業
お役人が机上で決めた不毛の計画が独り歩きした自然破壊・人間関係破壊の実例。