アサアケナ

友人から聞いた話。
今後の世界の喫緊の課題は、二酸化炭素排出削減ということは、皆知っていることと思うんだ。
現在得られている知見では、再生可能エネルギーと称されるのものの効率は良くない。
ある閉ざされた系内ではエントロピーは増大する・・・という法則がある限り、仕事に対する損失は避けることができず、人間の生活はエネルギーをそこいら中にまき散らして行われているんだ。
但し、そのエントロピーを低減した状態で提供してくれる物。それは「太陽」
植物は進化の過程で「光合成」の機能を得て、太陽エネルギーを地表に固定した。
光合成とは、太陽光のエネルギで水を分解する過程で生じた酸素を大気中に供給するしくみ。
この度、光化学反応細胞のDNA操作で、「光合成で、H2:水素を放出」する植物が開発されたんだ。
全く新しい理論であることから、発表予定の科学雑誌の事前審査者から、常識から説明できない事実を受け入れがたい傾向のことを指す「センメルヴェイス(ゼンメルワイス)反射」という排斥反応が相次いだ。
しかし、そのDNAを組み込んだ植物:アサアケナを実際に見て追試した科学者がようやく納得した結果、主要科学雑誌に掲載されることが決定したということだ。
「アサアケナ」は人工光型植物工場で水養液栽培され、発生した水素は、効率良く収集でき、ある程度に育ったら、水素発生停止処理が成された後に食用として(もちろん)出荷できるんだ。
このメリットは、人類の悲願であるエネルギ問題等を解決したところにあるだろうね。
その発表はいつかって?

X年後の、4月1日だよ。