早川書房文庫
文庫本の場合、巻末に解説があるので通常はそこから当該本の概略を知ることから始めている。
今回も何気なく開いたら・・・
「解説は、作品を読了後にお読み下さい」
とあったので、素直に従った・・・ら・・・
大正解だった。
当該本については、事前にウィキペディアでも未検索であって、それが良かったなーと心底思えた。
著者の推理小説モノの第六作(1926年)にして、そのようなトリックを用いることができた・・・ということは、それまでの同ジャンルの小説の読込と、1973年の絶筆までの量産可能だったアイデアの源泉を考えると「ミステリーの女王」と呼ばれても首肯することができる。