銃・病原菌・鉄

ISBN:9784794210050 (4794210051)
ISBN:9784794210067 (479421006X)
草思社
著:ジャレド・ダイアモンド Jared Diamond
訳:倉骨 彰

この本は、いつも行く図書館の「歴史書」の分類となっていたため、今まで見過ごしていた。
2007.11/3の「人類の足跡10万年全史」中に紹介されていたことで知った。
一読、大変な力作と実感。
1998年度ピュリツァー賞(一般ノンフィクション部門)を受賞しているの当然である。
繰り返し述べられる著者の主張について、なにも申し上げることはない。
「人類の足跡10万年全史」の内容から、どのように修正されるか、続編を期待したい。
特にアジアの人類移動状況についての擦り合わせ結果を知りたい。
 
些細なことだが・・・
上巻、p85で、下記の内容がある。
「しかし、ハワイ諸島のように大きな河川は流れていない。」
これは、二通りの解釈ができてしまう可能性があるのではないか、と。
即ち、
解釈その1・・・その場所:大きな河川はない。ハワイ諸島:大きな河川がない。
解釈その2・・・その場所:大きな河川はない。ハワイ諸島:大きな河川がある。
なにをもって「大きな河川」と定義するのは諸説あろうが、前後の文脈からは、
後者の内容と解釈するのが良いのか、と思う。
翻訳は、難しいね。