骨が語る人類史

著:ブライアン・スウィーテク
訳:大槻 敦子
原書房(2020/02/19)
ISBN:9784562057245
骨は「水酸化リン灰石で石灰化し、I型コラーゲンを含んでいる」(p11)内骨格動物の構造物質に過ぎない。
進化の歴史から眺めると、バージェス頁岩のピカイアを始祖とした脊索構造から始まっている。
以降の歴史による骨の発達及び人間の骨に関する奇病を解説する。
ヒトの骸骨特に髑髏は、生前のその人物との同一性を連想させるので、人間の他の部分の骨よりも見た時の衝撃が大きい。
筆者は、特に筆者個人が死亡後にその骨をどのように取り扱いされるか・・・について大変気にするように記載している。
p146に、
スペインの洞窟壁画を新たに分析したところ、現生人類ではなくネアンデルタール人が作ったものであることが明らかになった。
とある。出典は記されていない。これは・・・ちょっと違うだろう。

かつて発掘されたネアンデルタール人の(シャニダール4号)遺骨の周辺で植物の花粉が見つかったことから想起されること:葬送、について、最近では花粉媒介昆虫の可能性が指摘されるとある。(p150)

骨に関しては、かつて“骨相学”が、“優生思想”との結びつきで、「科学」とは縁のない方向に至ってしまったことも紹介している。
自然を客観的に理解しようとする試みはいつも、人間の文化という枠にはめ込まれる。(p190)

アサアケナ

友人から聞いた話。
今後の世界の喫緊の課題は、二酸化炭素排出削減ということは、皆知っていることと思うんだ。
現在得られている知見では、再生可能エネルギーと称されるのものの効率は良くない。
ある閉ざされた系内ではエントロピーは増大する・・・という法則がある限り、仕事に対する損失は避けることができず、人間の生活はエネルギーをそこいら中にまき散らして行われているんだ。
但し、そのエントロピーを低減した状態で提供してくれる物。それは「太陽」
植物は進化の過程で「光合成」の機能を得て、太陽エネルギーを地表に固定した。
光合成とは、太陽光のエネルギで水を分解する過程で生じた酸素を大気中に供給するしくみ。
この度、光化学反応細胞のDNA操作で、「光合成で、H2:水素を放出」する植物が開発されたんだ。
全く新しい理論であることから、発表予定の科学雑誌の事前審査者から、常識から説明できない事実を受け入れがたい傾向のことを指す「センメルヴェイス(ゼンメルワイス)反射」という排斥反応が相次いだ。
しかし、そのDNAを組み込んだ植物:アサアケナを実際に見て追試した科学者がようやく納得した結果、主要科学雑誌に掲載されることが決定したということだ。
「アサアケナ」は人工光型植物工場で水養液栽培され、発生した水素は、効率良く収集でき、ある程度に育ったら、水素発生停止処理が成された後に食用として(もちろん)出荷できるんだ。
このメリットは、人類の悲願であるエネルギ問題等を解決したところにあるだろうね。
その発表はいつかって?

X年後の、4月1日だよ。

ストリートビュー

春のこの時期に、例年撮影している場所がある。
今年は、撮影範囲をやや広げた。
iPHONEアプリの方で、THETA Vを「インターバル撮影」すると、GPS情報が自動的に画像内に書き込まれるので便利。
昨年まではこの簡単な方法を知らなかったのでTHETAアプリで撮影した画像に対して、夫々位置情報を埋め込んでいた。

人体、なんでそうなった?

-余分な骨,使えない遺伝子,あえて危険を冒す脳-
著:ネイサン・レンツ
訳:久保 美代子
化学同人(2019/07/31)
ISBN:9784759820102
かつて、「アブラハムの宗教」の信奉者に対して、何故あなたは信じるのか? と尋ねたことがある。
「世界中のあらゆるものが須らく整然と美しく整って進行している様の裏には、これを創造したものがあるからに違いない。特に人体の整然さにおいておや。」
と言った。
本書は、特段、ダーウィンの進化論を(リチャード・ドーキンスの如く声高に)引くことはなく、創造主は居ない・・・ということを順序だてて述べた本。

人間の細胞分裂の頻度:毎秒100万回以上(p84)には驚いた。

DNA研究で秀でた業績を挙げたバーバラ・マクリントックは、1983年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
リーゼ・マイトナーは、核分裂反応を発見したが、1800年代だったため貰えなかった。

人間の解剖図における卵巣と卵管の位置関係について、なぜ物理的につながっていない(p141)のか・・・については、(進化の結果)奇妙だがそうなっているからという説明に、初めて納得した。

人間の「脳はできるだけ時間を節約するように進化してきた。これをヒューリスティクスと呼ぶ(p202)
これが認知バイアスにつながり、“自分の偏った考え方を、公平で客観的な考え方”と思い込んでしまう・・・と解説する。

車載スピーカ入替

3月初旬は寒くて外でやる作業はできなかった。
桜が咲く季節になると、ようやく対応できるようになる。

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ツイータの設置位置がダッシュから扉に変更になった。
その本体もコスト重視が見え見えかつ扉内張りとの間に隙間があり、あまりやる気は感じられない。

元の純正品のネジ止めを、サクッと取外し。

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前車設置時はハウジングを流用できたが、今回の取付に当たってはKFC-ST1のユニット単体まで分解した。
金属製のスペーサは、3.5'HDDに用いられていたディスクスペーサを加工してはめ込んだ。

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元の取付穴を利用して、手持ち金具とフィルタ部を共締め。

ウーファは、前回と同一なので写真省略。




静岡茶、23ティーバッグセット

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茶は、業務用 ティーバッグ 10g100ヶ入り:まるさん共栄製茶農協2,100円
から、トライヤルの200g:199円に切り替えている。
売店が違うと、味も違うことを実感。

たまたま新聞チラシに「静岡茶通信直販センター」という会社が、「B-54深蒸し得々セット」というのを、送料込みで540円で販売していたので購入。
各種の茶葉の相違を確認することができるので良い感じ。