書評

「英国一家、日本を食べる」「英国一家、ますます日本を食べる」「英国一家、日本をおかわり」

著:マイケル・ブース亜紀書房(2013年4月)ISBN:9784750513041亜紀書房(2014年5月)ISBN:9784750514086KADOKAWA(2018年3月)ISBN:9784041038901いずれも、訳:寺西のぶ子男子二人の子供と一緒に来日した英国人4人が、その視点から日本の和食文化を著し…

あなたの知らない脳

―意識は傍観者である-著:デイヴィッド・イーグルマン訳:大田 直子ハヤカワ文庫NF(2016/9)ISBN:9784150504755 自分は自分で脳を含む前部を制御していると普通の人は思っている。しかそうでは無かったら・・・人間は直面する諸問題を解決するために、無意識…

千の顔をもつ英雄

著:ジョーゼフ・キャンベル訳:倉田 真木、斎藤 静代、関根 光宏ハヤカワ文庫 NF(2015/12)ISBN:9784150504526/9784150504533人類が古代からその自己統一性(アイデンティティ)として口承してきた、神話。著者は、その神話を世界中から収集し、一貫したパタ…

スペースインベーダーを創った男 西角友宏に聞く

聞き書き:フロラン・ゴルジュ訳:ミズキ・ゴルジュ徳間書店アンビット(2018/02)ISBN:97841986457931970年代が暮れる頃、同僚と職場旅行先の喫茶店に入った。同僚は、事前に両替した百円玉を袋に入れてジャラジャラさせて袋ヒモを片手に店に入っていく。…

誰が音楽をタダにした?

―巨大産業をぶっ潰した男たち-著:スティーヴン・ウィット訳:関 美和早川文庫(2018/3)ISBN:9784150505189音楽は、レコード盤で一般化したが、持ち運びに難があった。この欠点を克服するために、コンパクトカセット、CD、MD、MP3、ストリーミングと媒体が…

ブラック・スワン

―不確実性とリスクの本質-著:ナシーム・ニコラス・タレブ訳:望月衛ダイヤモンド社(2009年06月)ISBN:9784478001257/9784478008881原著は2007年、サブプライムローン問題に端を発する世界金融恐慌と時を同じくして世に出た。予想外の出来事に対して人間が如…

物理学図鑑

著:福江 純、福江 翼、福江 慧制作:WORKS+YTI オーム社(2021/12)ISBN:9784274227707本書表紙袖部解説:物理は字のごとく、物(もの)の理(ことわり)に関する学問です。 イラストを多用して「物理」をできるだけ分かりやすく解説した本。ニュートン力学から…

西洋美術史

―美術出版ライブラリー 歴史編-美術出版社(2021.12)監修:秋山聰・田中正之 ISBN:9784568389081今迄にどれくらいの“西洋美術史”の本が上梓されてきたのか。このことは「はじめに」にも、同種のものは『巷間にあふれている』とある。最新の知見を反映した本…

単位と法則大図鑑

-Newton大図鑑シリーズ-監修:和田純夫ニュートンプレス(2022年1月)ISBN:9784315524956普段使っている単位から宇宙の法則まで、単位と法則の世界を眺めるだけでも楽しめる本。科学の基本的な押さえどころを図解で解説している。大変分かりやすい。が、問題…

暗号【アトリビュート】で読み解く名画

-美術鑑賞がグッと楽しくなる!-監修:岡部昌幸世界文化社(2021年3月)ISBN:9784418212019絵画は、一発勝負なので、作者の思いを表現するために属性を示す事物:アトリビュートが書き加えることが多い。小道具、動物、自然状態がその典型であり、古典西洋…

人類の歴史をつくった17の大発見

-先史時代の名もなき天才たち-著:コーディー・キャシディー訳:梶山 あゆみ河出書房新社(2021.11)ISBN:9784309228372筆者が個人的に興味を持った、人類の「発明」について、それぞれの分野の専門家に聞いた内容を展開した本。現在得られる最新の情報を元…

大いなる聖戦

-第二次世界大戦全史-著:H・P・ウィルモット監訳:等松春夫国書刊行会(2018/09)ISBN:9784336062925/9784336062932戦争を遂行するのが国家で、戦闘を行うのは軍隊、そして戦いに直面するのが個々の人間である。(上巻p22)本書は、最初の二つに焦点を当て…

奇妙な同盟

-ルーズベルト、スターリン、チャーチルは、いかにしていかにして第二次大戦に勝ち、冷戦を始めたか-著:ジョナサン・フェンビー訳:河内隆弥藤原書店(2018/04)ISBN:9784865781618/9784865781625世界史Bの教科書では、この三巨頭はヤルタとポツダムでの…

世界史の発明

著:タミム・アンサーリー 訳:花田 知恵 河出書房新社(2021.10)ISBN:978-4-309-22832-7教科書の「世界史」では、ある地域の歴史を順次述べた後、また違う地域の歴史を(やや遡って)順次述べる・・・という形式となっている。主に、その時代の覇者の変遷が主…

世界史教科書内記述の疑問(その2)

山川出版「高校世界史B」2015年3月ISBN:9784634700321P126で、コロンブスは、今日のアメリカ大陸にも上陸したとの記述がある。 ウィキペディアでは、1498年5月、6隻の船で3度目の航海に出る。今度は南よりの航路をとり、現在のベネズエラのオリノコ川の河…

世界史教科書内記述の疑問

山川出版「世界史B」2015年3月ISBN:9784634700338P215で、フランス王フランソワ1世が、レオナルド・ダ・ヴィンチをパリに招待したとの記述がある。レオナルドの晩年は、ロワール川渓谷のアンボワーズ、クロ・リュセ城で過ごしている。セーヌ川流域のパリと…

数学の歴史物語

―古代エジプトから現代まで-著:ジョニー・ボール訳:水谷 淳SBクリエイティブ(2018/07)ISBN:9784797396287数学の歴史に興味があり、当該分野に詳しい英国の司会者が表した数学歴史解説書。最近詳しく判明した内容を豊富に含んだ内容で、数学のみならず…

人類の意識を変えた20世紀

―アインシュタインからスーパーマリオ、ポストモダンまで-著:ジョン・ヒッグス訳:梶山 あゆみインターシフト(2019/09)ISBN:978477269565720世紀といえば、ついこのあいだ・・・と思っていたが100年間には、世界史として教科書にも乗らない(間に合わない…

目的に合わない進化

-進化と心身のミスマッチはなぜ起きる-著:アダム・ハート訳:柴田 譲治原書房(2021/03)ISBN:9784562059119/9784562059126出版社による本書の内容肥満、依存症、暴力、フェイクニュース……進化は目的に適合するように進むはずではないのか?なぜ適応進化…

地図リテラシー入門

―地図の正しい読み方・描き方がわかる-+著:羽田康祐ベレ出版(2021年08月)ISBN:978-4-86064-666-02008年、平壌から発射された場合のミサイル射程地図が間違いと話題になった。2019年、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」は、ずさんな地…

サルファ剤、忘れられた奇跡

―世界を変えたナチスの薬と医師ゲルハルト・ドーマクの物語-著:トーマス・ヘイガー訳:小林 力中央公論新社(2013/03)ISBN:9784120044793ゲルハルト・ドーマクについてのウィキペディアの記述は簡単・簡素過ぎて、彼のことを正確に記述していない。キーワ…

世界史は化学でできている

-絶対に面白い化学入門-著:左巻 健男ダイヤモンド社(2021/02発売)ISBN:9784478112724現在までの科学(化学)の歴史を古今の参考文献から著者なりの知見に基づいて纏めた本。この種の紹介本には得てして、過去の文献を(何も裏取りすることなく)そのまま引…

生物と無生物のあいだ

著:福岡 伸一講談社現代新書(2007/05)ISBN:9784061498914著者は、昨今話題のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)検査を着想してノーベル賞を獲得したキャリー・マリスの「マリス博士の奇想天外な人生」を訳している。当該書発行当時:2000年頃は、PCR検査?エッ何そ…

少年時代

著:安野光雅山川出版社(2015年4月)ISBN:97846341507202020年12月に身罷った理数系に造詣が深い画人。故郷津和野の夢見がちな少年が過ごした日々と、絵描きをめざした青年期の思い出。好奇心いっぱいの少年の心を思い出し描いた本。勉強について、数学者藤…

伊丹十三選集

一、日本人よ! 編者:松家仁之二、好きと嫌い 編者:中村好文三、日々是十三 編者:池内万平岩波書店(978-4-00-028118-8、978-4-00-028119-5、978-4-00-028120-1)独身時代『ヨーロッパ退屈日記』を読んで、世の中に一流人が存在することを知った。切り口…

遺言未満、

著:椎名 誠集英社(2020年12月)ISBN:9784087816938巻頭に、日高敏隆の著作中の言葉人間は自分がいつか死ぬ、ということを知っているが、その他の生物はそのことを知らない(p8)が紹介される。著者は、2013年に「ぼくがいま、死について思うこと」という書…

アフリカの白い呪術師

著:ライアル・ワトソン 訳:村田 惠子 河出書房新社(1983/3)ISBN:0039088060961「訳者あとがき」で、著者のことをオーソドックスな科学とオカルトの中間領域に位置するワトソン(p225)と評している。同著者の「生命潮流」の中にも、・テニスボールの内外…

発明は改造する、人類を。

著:アイニッサ・ラミレズ訳:安部 恵子柏書房(2021/07)ISBN:9784760153947近代から現代の各種発明は、関係者が残した各種資料渉猟により、人口に膾炙している表層から一歩踏み込んだ内容を描くことが可能になった。 クリスマスプレゼントは、ベッセマーの…

ネパール・チベット珍紀行

著:ピーター・サマヴィル・ラージ訳:大出 健心交社(1990/05)世界紀行冒険選書ISBN:9784883020058原題:To the Navel of the World(世界のヘソへの旅)1980年代(?)の“秘境”への旅行記。ニセビザでネパールからチベットに侵入し、ヒッチハイクをしなが…

シャーマンの弟子になった民族植物学者の話

著:マーク・プロトキン訳:屋代 通子築地書館(1999/09)ISBN:9784806711834/9784806711841南米アマゾン地帯の(所謂)インディオの生活に飛び込み、各種の有用植物の効能を現地のシャーマンから聞き出した作者の冒険譚。 上巻p75で、イギリスの偉大な生物学…